2014年12月21日日曜日

シルバーシート、譲り合いの精神

日本人が台湾人から学ばないといけないなぁ、と思うところがあります。

それは、譲り合いの精神です。


日本では、
シルバーシートにシルバーでない方が座っていることもあれば、
目の前にシルバーな方がいらしても譲らないことは、もはや日常茶飯事です。

それにはいくつか理由があります。主な理由としては、
・単に譲り合いの精神が廃れた結果
・シルバーな方が、シルバーであるということを自覚したくないことを尊重している、という文化の現代化的背景
・仕事や学校での疲労が公共交通機関の席に座る時にしか癒すことができない、という社会的背景
などが挙げられることでしょう。



日本よりも社会的に「完璧」を求められない台湾では、上記原因の3番目は確実に存在せず、「古き良き日本」にあったハズの譲り合いの精神が色濃く存在します。

台湾のシルバーシート「博愛座

祖母祖父の時代の光景がそこにはあります。

・老人、けが人、妊婦、”子ども”が座る
・必要な人がいなければ、常に空席
・譲られるべき人が乗車したら、周りが率先して譲る
・譲らずに座っていると、周りの乗客もしくは譲られるべき人が譲るように叱る
・シルバーシートが埋まっている場合は、他の席の人も同様の行動をする


これら行動を日常的に観ていると、
日本もそんな心優しい社会になればな、と思います。

ただ、子どもは立って足腰強くしようよ!って突っ込みたくなりますが、
祖母曰く、昔の日本でも「子どもは宝」という価値観から同じ光景が日常だったそうです。


もちろん、冒頭に挙げたように、日本で譲り合いの行動が減ったのには様々な理由があり、「台湾人に見習え!」と言っても全くもって暖簾に腕押しなのです。

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